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 関東経済産業局では、産学官の広域的な人的ネットワークを形成し、支援策を総合的、効果的に投入することによって、世界に通用する新事業が次々と展開される産業集積(産業クラスター)の形成を目指す「産業クラスター計画」を管内5地域(TAMA地域、中央自動車道沿線地域、東葛・川口地域、三遠南信地域、首都圏北部地域)・2業種(情報・バイオ)で実施しています。
 更に、本年3月12日には、管内で産学連携を推進する81の大学・高専を含む163機関が参加し、広く"地域"、"業種"を超えた産学官のネットワークの形成を目指す「広域関東圏産業クラスター推進ネットワーク」を創設したところです。
 産業クラスター計画のモデルケースであるTAMA地域の活動は、役員及び会員企業の発意や自主的な取組みにより支えられていることが特徴的です。これまでも、ビジネスフェアやインキュベータの設立・運営などが行われてきました。
 今回のTAMAファンドは、新事業創出を進める上で大きなネックとなっているリスクマネーの供給を目指す画期的な取組みであり、地域中小企業の活性化にかける熱意を実感します。
 また、TAMAファンドは、金融庁の「リレーションシップバンキングの機能強化に関するアクションプログラム」(3月28日公表)の「創業・新事業支援機能等の強化」の趣旨を先取りするものと高く評価しております。
 このファンドの活用により、特に基礎研究段階から製品の市場投入の間に存在するいわゆる「死の谷」を乗り越えて、研究開発の成果を事業化に結実させていく事例がTAMA地域から多数輩出し、地域経済の活性化が図られていくことを期待しています。